読んだ本とか

読んだ本とかゲームとかです。大変だからリンク貼ってない。

・異常【アノマリー】
なにが起きているのかを想像しながら読んで、表紙を見てこれってそういうこと!ってなるところまでが楽しかったです。状況が読者に示されてからはぬるっと、そうなるべくして終わっていく感じだった。

・口に関するアンケート
本がちっちゃくておもしろかったので読みました。殺人チンパンジーのほうが怖いので怖くなかったです。ホラー小説ってこちらの感受性次第だから、楽しめないこっちが悪い感じがします。

・右園死児報告
インターネットの噂で、殺人チンパンジーが登場すると聞いて読みました。あまり殺人チンパンジーではなかった(元人間だった)のですが、殺人チンパンジーの箇所は怖かったです。

・ただしい人類滅亡計画
読みやすかったです。反出生主義そのものというよりは反出生主義について言及されるときのあれこれ自体がまとめられた感じ。なんかもう反出生主義に興味ないかも。わりとこの本で書かれていることがすべてというか、もう反出生主義について広げられるところってほとんど残ってない感じがする。人間の魂に関係がない。

・最後の三角形
短編集です。なんかすごいよかったです。物語の喜びって感じでした。あまりうまく説明できないのですが、やや古いアメリカの小説の中には、共通する独特の雰囲気を持った一群がありますよね。あれ好きです。

・ハリケーンの季節
魔女の話で、語りの凄みがあります。The Cosmic Wheel Sisterhoodのときも思いましたが、魔女とフェミニズムってけっこう繋がりがある感じがしますね。ラテンアメリカ文学が好きな気がしてときどき読むのですが、ボルヘスの系譜っぽいと読めないことが多いです、ガルシア・マルケスの系譜っぽいと最後まで読めることが多いです。あまりに雑な区分ですが……。

・関心領域
映画観たかったけど観れてないので読みました。なんか文体とかなのか、全然頭に入っていかなかったです。それこそが意図したところではあると思うのですが、なんかどうでもよくて……。でも後から思い返すことはときどきあるので、そういうことかもしれないですね。

・ジーザス・サン
なんかすごいよかったです。どうしようもなく破滅的な感じもするし、明るい感じもする。

・人類対自然
よかったです。『だれかの赤ちゃん』って短編が特に好きでした。気持ち悪い話が好きなのかもしれない。

・TVピープル
表題作がすごくよかったです。村上春樹の短編は象が消えるやつとか好きです。

・郝景芳短篇集
このタイトルで出すの強気すぎる。おもしろかったです。けっこう風刺というか、現代人のあれこれをけっこう直接的に書く感じ。人物描写もうまいです。

・月ぬ走いや、馬ぬ走い
ずっと気になってたのを読みました。文体がいいですね。語りのよさというか、引き込まれます。呪術廻戦のパート好きです。

・アメリカの鱒釣り
すごすぎ。

・地球星人
村田沙耶香けっこう読んでるけど、逆に地球星人だけ読んでなかった。これまでの作品の集大成って感じで男性妊娠とかカニバリズムとか魔法少女とかトリオとか色々詰まっててよかったです。村田沙耶香が気になったらとりあえずこれ読むといい感じかも。

・1Q84
読みやすいので、読むのに体力いる小説と村上春樹の小説を交互に読んでいる気がします。よかったです。文庫で読んだけどあまり6冊読んだ気もしない。

・動物奇譚集
なんかよかったです。劇的におもしろくはないんですけど、それも含めて独特の雰囲気を作っている感じがします。動物好きなんだろうなって思います。

・カクテル・ラブ・ゾンビ
一切婉曲に書かずにまっすぐぶつかってくる感じが村田沙耶香っぽかったです。嫌なやつを普通に殺したりする。パワー小説。

ゲーム

・Senchu
なんかTwitterで見かけて急にやりました。なんかよかったです。妙なさわやかさ。プレイヤーにどうなってほしいのかわからない、置いてけぼりにされる感じがいいです。

・Chants of Sennaar
操作性含めて不満もけっこう、かなりあるんですけど、なんかテーマというか、システムに対するストーリーのまっすぐさがよくて、よかったです。言語解読のゲームがバベルの塔をモチーフにしていて、プレイヤーは断絶された世界で繋がりを回復させるために動いていくって感じがきれいです。

・Mouthwashing
嫌な気持ちになろうと思って遊んだらすごい嫌な気持ちになりました。嫌な気持ちになりたいときにおすすめです。インターネットで萌え萌えファンアートが量産されていてウケる。

・Grunn
グラフィックとか雰囲気大好きです。ゲームとしては終盤は攻略見ちゃった。死に戻り繰り返しゲームなんですけど、Outer Wildsとはコンセプトも違って最適化しつつ同じことをやるパートが長いのと(実際にはそこをスキップする方法もあったんだけど、それに一切気づいてなかった)暗記することが多くて、そこでちょっと見ちゃった感じです。アクションゲーム以外で堪え性がない。ゲーム全体の進行度としては80%くらいだけど、クリアまでのプレイ時間としては50%くらい、みたいなときに最近は攻略とか見ちゃう。わたしはTUNICのラストで攻略を見た上で、自力で到達した人の気持ちを想像して感動していました。カス。

・Gutwhale
なんかめっちゃ狭いとこでシビアに高速に戦う。コンセプトおもしろかったです。なんか、狭いとおもしろい気がする。

・qomp
グラフィックとかサウンドがめちゃくちゃクールです。なんかflOwやってるときみたいな、遠いとこまで来ちゃって心細いな~て感覚もあって、いいです。

・Minit
コンセプト重視のゲームかと思ったら、意外とシステムに特出した感じはなく、でもテキストがすごくよかったです。テキストよすぎる。

・Celeste
おもしろすぎゲーム。Chapter9クリアまでやりました。理不尽さがないようにかなり丁寧に作られていて、すごくいいです。どんなに難易度が高くても、この手のゲームに慣れているプレイヤーは試行回数を増やせばいつかはクリアできてしまう、というのは理不尽さを排した出来のいい高難易度ゲームが抱えるひとつの問題というか限界?だとは思うのですが、Chapter9の終盤はチェックポイントを減らすことで挑戦のチケットのコストを跳ね上げて試行回数を増やしにくくするという難易度の上げ方をしていて、なるほどな~助けてくださいって思いました。ローグライクのラスボス戦とかもそんな感じですよね。緊張も相まって実際の難しさ以上に難しく感じる。プレイヤーのこと信頼しすぎていて怖かった。

・九日ナインソール
コンソール版も最近出たやつです。おもしろいです。細かいとこの不満はあったけどクリアしたので忘れました。中盤のボス戦の背景に明らかな女性器のメタファーというか、ほぼ女性器があってよかったんですけど、コンソール版も規制されてなかったらいいなって思います。みなさんもぜひ確認してみてください。あとラスボス戦が楽しすぎます。葦名一心参考にしたらしい。インターネットで調べたらこれまで遊んだゲーム史上いちばん強いボスだと言ってる人もいたんですけど、エルデンリングのマレニアやDLCラスボスとは違ってそもそもの避け方がわからない攻撃が存在しないので、やっぱりわたしはエルデンリングのあいつのほうが強かったと思っています。理不尽さのない素直な強さでよかったです。弾いたときに相手に内傷与えるのはデフォルトであってもいい気がする。

・デンパトウ
ストーリーとテキストよかったです。計画と効率化のゲームをやっているときの、無計画さ故にめちゃくちゃ損してるけど、なにも考えたくないからこのまま続けることしかできない……という感覚が苦しくて途中でやめてたんですけど、再開したらなんか普通にめっちゃ簡単大儲けでした。

・Disc Room
ストーリーの演出がドライでかっこよかったです。難易度高いゲームが好きな気がするけど、避けるだけのゲームは気持ちよくないから好きではないかも。音とか血とか文脈で気持ちよくなりたい。

さようなら。